糖尿病TOPICS
注目の新薬:SGLT2阻害薬
今までの糖尿病薬は、血液中のブドウ糖を筋肉や皮下脂肪に移動して血糖を下げていました。SGLT2阻害薬は血液中のブドウ糖を尿から体外へ出してしまいます。体外にブドウ糖を排泄した分、ダイエットしたようなものです。
体重の減少、血圧の低下も期待できます。糖尿病以外でも心血管死が38%減少、心不全による入院リスクが35%低下したとの報告がされています。
良いことだらけの様ですが、低血糖、頻尿、脱水による脳梗塞や膀胱炎、腎盂腎炎などの感染症、湿疹などの副作用も報告され注意が必要です。
服薬するときは、主治医とよく相談し、注意点を守ってください(特に水分摂取)。
CGM(持続血糖モニター)で分かったこと
持続グルコースモニターは、5分ごとにグルコース濃度を記録し、昼夜を問わず1日を通して、高血糖、低血糖などの変動パターンを可視化することができます。これにより、食事の種類、食べ方、運動、睡眠などが血糖に影響するかが徐々に解ってきています。
1日の血糖の変動を調べることができ、インスリンの使用量や服薬のタイミングなど、より良い治療が可能になる情報を得ることができます。
《こんなことも解っています》
- 朝食を抜くと昼食後や夕食後の血糖上昇が著明になる(朝食抜きはダメ)。
- 間食にて血糖は明らかに上昇する(間食はダメ)。
- 食べ方の違いで血糖上昇が違う(ゆっくり噛んで、サラダを先に食べる、早食いはダメ)。
- 食後早い時間に運動したほうが血糖低下する(食後に運動が効果的)。
- 昼寝は食後の高血糖が持続する(食後ゴロゴロはダメ)。